成功なるかアイキャッチ
マッキーさん

マッキーさんのストーリー

夫に対して「たばこを止めろ」と怒っていた昔の自分が恥ずかしい…被害者意識が消えました。

【私が応援するのは、禁煙したい人】

肺がんに罹患してから3年目になりますが、私は抗がん剤の影響でたばこの煙の臭いで吐き気が出てしまうんです。だからとにかくたばこの煙がイヤで、そのせいで家庭でも職場でも親戚の集まりでもコミュニケーションが取れなくなっていたんです。

罹患してから就職活動をしたんですが、青森で分煙している会社を探すのが本当に大変で。ようやく勤めた会社も、8割方が喫煙者。休憩室はもう、たばこの煙でいっぱいでした。15分休憩という名前のはずの休憩も「一服休憩」と呼ばれるくらいで。なので、カラオケとかランチとか、職場のみんなとコミュニケーションを取る場を自然と避けるようになりました。そうしていると、会社のリストラ対象に真っ先に名前が挙がってしまったんです。社長はたばこを吸いながらそんな話をしてきて…なので即「はい、止めます!」となりました。

正月の親戚の集まりも、たばこやお酒がガンガンな会になります。でも、そこに私が登場すると「あ!肺がん患者来た!」とシーンとなってしまうんです。せっかく盛り上がっている場を凍らせてしまうみたいな。夫も、私が病気になった後でも、目の前では吸わないけどたばこは止めてくれませんでした。そんな煙だらけの環境で、私は自分が「被害者だ」という意識がすごくあったんです。 

ただ、このプロジェクトで勉強して、「たばこは依存」ということを知り、自分の中で喫煙者に対する気持ちが大きく変わりました。勉強してみて、「あ、私はたばこが嫌だったんじゃない。依存が嫌だったんだ」と理解しました。依存を怒っても仕方ない。

今まで、正直「喫煙者嫌い」という感じだったんですが、今は嫌いではないです。あんなに夫に「止めろ止めろ」と言ってた自分が恥ずかしい。本当に被害者意識が強かったです。

夫は、私が病気になった時に、一度たばこを捨てたんですよ。でも、また吸い出したんです。それに腹を立てていたんですけど、それこそが依存なんですよね、きっと。それを知らずに、めちゃくちゃ言ってました、旦那の悪口も職場の悪口も。 

やっぱり肺がんになったからこそのできることってあるかな?と思っています。短い命だと思って…その中で世の中に残せることができたら、変えられることができたらと思っています。