私は喫煙歴はありませんが、肺がんに罹患してしまいました。
受動喫煙が原因だったのではないかと思うこともあります。
だから、たばこの煙は大嫌いで、喫煙者は敵だと思っていました。
だけど本当の敵は人ではなく、たばこの依存性。依存は自覚のない病だから、対立ではなくて応援しなくてはいけないと学びました。

先月、年下の友人が私の病気を心配して、遠くから訪ねて来てくれました。
観光地を案内していたときに、喫煙場所を見つけると「たばこ吸って来きていいですか？」と言いました。
複雑な思いで少し離れたとこから見ていると、電子たばこを吸ってホッとしている様子がうかがえました。
肺がん患者の前でたばこを吸うなんて！と思ったけど、友人に悪気はない様子。
たばこは依存症だからと禁煙をすすめたのですが、やめる気はないとのこと。
仕事でのストレスで大変だった時期も、たばこを吸って気持ちを落ち着かせることができたから助かったと言っていました。
それ依存なんだけど…と思いながら、それ以上言うのをやめました。

自分の前でたばこを吸った友人のことが嫌いになりそうだけど、吸う気持ちも分からないではない複雑な思い。
依存は手強い。
禁煙の話しをしたときに敵対する気持ちが無意識のうちに出てしまったのではないかと、友人と別れた後で思いました。
やはり対立では解決しない。
友人には、たばこが原因で私と同じような病気になって苦しい思いをしてほしくない。
家族のことも考えてあげてほしい。
もう一度たばこの害や依存につて話しをして、禁煙を応援していきたいと思います。